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プラティヤハーラ

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プラティヤハーラとは、 感覚器官をコントロールして、内側に引き込んで行くことをいいます。 ヨガアーサナ、プラナヤーマが上手く行った時に訪れる境地です。 内観すればするほどに、ヨガアーサナ、プラナヤーマを深めることもできますよ。 趣味など、興味が湧くものに関しては、なんの問題もなく、自然と心がそちらへと向かいますが、 心が、外側の対象物にべったりとくっ付いています。 プラティヤハーラは制感ともいい、 まるで亀が頭、足、尻尾を甲羅の中に収めるように、感覚を静めます。 何かしらの形で心は対象を探し、心の隙間を埋めようとします。 その物、事、人から意識を離して、内側の精妙なるモノに意識を向けて行きます。 カルマを消化して、良い循環を創るには、本物を見極める力を養う必要があるかと思います。 それには心の波風を少なくしてゆくプラティヤハーラが有効で、 欲望が少なくなればなるほどシンプルになり、 先々の見通しが良くなります。 そして今まで気づけなかったことが観えてきます。 ヨーガを淡々と続けて、 動揺すること、反応する癖を減らして、ゆったりと日々を送りましょう。 Be good  Do good❣️

感覚機能

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   何か作業に没頭しているうちに、痛みがいつの間にか消えている! 多くの方が、一度はそうした体験をされているのではないでしょう か。 それが顕著に現れた例を、ここに記しておきたいと思います。 3年前にふとしたきっかけで肩を痛めてしまい、 それになんとか耐えつつ、リース作りの講習会へ行った時のことで す。 はじめは、冷や汗をかくほどの痛みを感じてました。 ところが作業に集中すればするほど気にならなくなり、 最後はまるで何事もなかったかのように楽になっていました。 それはとても不思議な経験で、 またヨガ哲学の"心の性質”ともピタリと当てはまり、深く印象に 残りました。 心はいくつもの感覚を同時に映すことはできずに、ひとつの 事象だけを捉えます。 私はその時、リースの材料である大好きなドライフラワーを前にしてワクワクしていました。 身体の機能が回復した訳ではなく、 心のセンサーが肉体を離れ、作 業工程へと向かったことで痛みを感じずにいられたのです。 ヨガでは感覚器官をコントロールして内側に向けることをプラティヤハーラといいます。 外側に向かう意識を内側に引き込んで行きます。 今回での体験で、 プラティヤハーラを完成させられたのなら、 いつでも楽な状態でいられるというのが分かりました。 ヨガでは心も本来の自分ではないと説いています。 ですので、あらゆる不安、恐怖、苦悩からも意識を切り離すことで、良い状態でいられるのでしょうね。 できるできないにとらわれずに、 淡々と練習を積み重ねて、 いつでもどこにいても至福に満たされるよう、 精進して参りたいと、 気持ちを新たにしました。