感覚機能


  何か作業に没頭しているうちに、痛みがいつの間にか消えている!

多くの方が、一度はそうした体験をされているのではないでしょうか。

それが顕著に現れた例を、ここに記しておきたいと思います。

3年前にふとしたきっかけで肩を痛めてしまい、
それになんとか耐えつつ、リース作りの講習会へ行った時のことです。

はじめは、冷や汗をかくほどの痛みを感じてました。
ところが作業に集中すればするほど気にならなくなり、
最後はまるで何事もなかったかのように楽になっていました。
それはとても不思議な経験で、
またヨガ哲学の"心の性質”ともピタリと当てはまり、深く印象に残りました。

心はいくつもの感覚を同時に映すことはできずに、ひとつの事象だけを捉えます。
私はその時、リースの材料である大好きなドライフラワーを前にしてワクワクしていました。
身体の機能が回復した訳ではなく、
心のセンサーが肉体を離れ、作業工程へと向かったことで痛みを感じずにいられたのです。

ヨガでは感覚器官をコントロールして内側に向けることをプラティヤハーラといいます。
外側に向かう意識を内側に引き込んで行きます。

今回での体験で、
プラティヤハーラを完成させられたのなら、
いつでも楽な状態でいられるというのが分かりました。


ヨガでは心も本来の自分ではないと説いています。

ですので、あらゆる不安、恐怖、苦悩からも意識を切り離すことで、良い状態でいられるのでしょうね。


できるできないにとらわれずに、
淡々と練習を積み重ねて、
いつでもどこにいても至福に満たされるよう、
精進して参りたいと、
気持ちを新たにしました。












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