ヨガの道徳


 <ヨガの道徳>

ヤマ

ヨガの道徳的な部分をヤマといいます。
それともう一つニヤマというのがありますが、こちらは後日、書いてみたいと思います。

高尾山を訪れた時に「十善戒」という規律を目にしたことがありますが、そこに書かれている内容とヨガで習っているヤマの教えが、大変に似ているのです。
そして最後には「日々の生活で実践して、仏の教えを体験しよう」と綴られています。
このことはヨガで学んで習慣化しゆくものとピッタリと重なり合い、連綿と伝えられてゆく教えの深さに改めて感じ入ったものです。

ヨーガはインドで生まれ4000年の歴史を持つといわれています。
仏教もインドで生まれ中国を経て日本へ入ってきたことは、皆さんもご存知ですよね。



そしてヤマというのは、ヨーガの8支則(アシュタンガ)の最初にくる心構えのようなもので、5つあります。
この5つを守ることで、自分自身の調和、家庭内の調和、社会的な調和、自然界との調和を保つことができるのだと思います。

①アヒムサー(非暴力)

マハトマ ガンディーが有名ですが、ただ暴力を振るわない、ただ暴言を吐かないの物質や言葉のレベルだけではなく、思いさえも抱かない。ヨーガでは心の状態を意識して観る練習を大切にしています。
怒りや、不満、嫉妬などネガティブな感情、これらを、極力控えて、反対の思いやりの心を育てます。
全ての生命に対して敬意を表せたのなら素晴らしい世界が広がりますよね。

②サティア(正直、誠実)

嘘、偽りを言わない。
思いやりを念頭におき、真実を話す。
時には沈黙を守る。
そういう人は信頼を集めます。
嘘を言わないのですから、その人の言葉は真実になるのでしょうね。
愛ある優しい言葉で語りましょう。
全てに対して誠実であれば、自ずと平安が生まれます。

③アスティア(不盗)

物質だけではなく、時間もそうです。
ついつい遅れてしまうことは、相手の時間も奪うことに繋がります。
「時間泥棒」という言葉をどこかで聞いたことがありますよね。
公共の物なども疎かにせずに大切に扱いたいものです。

④ブラフマチャリア(禁欲)

ブラーマとは究極の知恵、真実のことです。究極の真実に向かって、自分の一生を捧げて真っすぐに進んでゆく人のことをブラフマチャリアと言います。(シャンティ ヨガ クラブH Pより)
禁欲を確立することにより、多くの力が保持され、自分の使命にその力を注ぎ込めるようになります。

⑤アパリグラハ(不貪)

一口で言い表すならば、欲張らないということ。
溜め込まない。貪らない。足るを知る。
この世のものは全て神様からの借り物だと捉えたら、大切にしますよね。
形あるもの、名前があるものは全て変化し、いずれなくなります。そこに執着せずに、永遠なるものにフォーカスしていきましょう。


以上の5つから構成されています。
いわばヨーガの道徳的な部門だと捉えています。
アーサナやプラナヤーマを行った時だけ、落ち着くのではなく普段が大切です。
落ち着いた態度で生活するならば、失敗を極力減らすことができるようになります。
心の葛藤が減ることにより、生活自体が平穏に満ちてきます。
そして、尚且つアーサナ、プラナヤーマをすることで、身体の状態も健やかになり、平和な心がどんどん深まって行くのです。


今まで学んできた道徳の概念より、更に深く掘り下げ、深淵なるもの、永遠なるものに近づいて行きます。

このコロナ禍で、変わらないものとは?深く考える良いチャンスなのではないのでしょうか。


オーム シャンティ🌈💖












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